嗜好品
読み方:しこうひん栄養摂取を主な目的とせず、風味や味、摂取時の高揚感などを楽しむために用いるもの。
※コーヒー、ビール、タバコなどは「嗜好品」といわれる。
私の頭の中には、嗜好品ではなく「嗜好人名鑑(しこうびとめいかん)」というものがある。
自身で定義した「嗜好人(しこうびと)」は以下のようなものである。
嗜好人
読み方:しこうびと同性・異性に関わらず、恋愛を主な目的とせず、関わった時の高揚感、安らぎ、その人に対するリスペクトなどを楽しむために存在する人。
※人として大好きな人物のことである。
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転職、出勤、初日。
社長の視線の先に目をやると……。
そこには、ただただ「天然パーマ」の男が佇んでいた。
それは、果てしなく広がる海に時折おとづれる凪のような……。
時には部下を千尋の谷に突き落とす、獅子のような……。
あるいは、とても寒かった日の夕食にだされたクリームシチュー……。
そんな修飾語が似合う、「天然パーマ」であった。
トントントントン……。
トントントントン……。
私は仲良くなるために、勝手に「たばやん」と呼びながら彼の心の扉をノックし続けた。
気がつくと私達は、トムとジェリーのように毎日「仲良くケンカ」していた。
2年かかってやっと、彼の重い心の扉が開かれたのだ。
「たばやん、御開帳~~!」である。
当初、ひとみしりのため多くを語らなかった彼から垣間見える人柄が、私をひきつけて離さなかった。
たばやんの特徴
- オオカミの皮をかぶった羊(オラついているが実はやさしい)
- オチャラケていじられ役をやっているのは計算
- 仕事ができる
- 部下の力を信じ、伸ばそうとしている
- 家族をとても愛し、大切にしている
嗜好人NO.2
名前:田端 (たばやん)
役職:営業課長
年齢:30代
彼は、頭髪へのこだわりが非常に強い。
こういった具合に、話し合いはいつも平行線だった。
しかし、そんな言い争いをした次の日は、私が大好きな「たばやん特製カツサンド」を作ってきてくれた。
エピソード1 ~あなたエスパーなの?編~
その日も、10分間の朝礼はいつも通り終わった。
席に着こうとした瞬間、斜め前から声がした。
誰にも気付かれないようにいつも通りに振る舞っていたが、朝からひどい頭痛と倦怠感に襲われていた私。
感謝しつつ、帰路についた。
「たばやんのやさしさ、御開帳~~!」である。
エピソード2 ~あなたSPなの?編~
会社で忘年会が開催されることになった。
事前にくじびきで席を決めるのだが、ドキドキしていた。
ひどいセクハラ発言をしてくる外部講師と、隣の席になるのだけはごめんだ。
運良く、周りは仲の良いひとばかりだった。
それから1年後、仲の良い幹部の1人がおしえてくれた。
実は、去年のくじ引きでピー子がひいたのは、セクハラ講師の隣の席だった。
それを聞いたたばやんが、幹部達に必死で事情を説明して席を変えるように動いたらしい。
「たばやんのやさしさ、2度目の御開帳~~!」である。
親友のあさ子とランチをしていたとき、偶然たばやんの話になった。
「ピー子のたばやんへのリスペクト、御開帳~~!」