この地球上にあるすべてのものは、原子の集合体である。
私たち人間の体は「ほとんど水でできている」と言っても、過言ではない。
前回のブログ「私の成分 1」にて紹介済みだが、私の体の60%を占めていたのは「方向音痴」だった。
次に多い25%を占めているものは、これだ!
方向音痴 60%
都会への憧れ25%
浪費癖 15%
このグラフには、長年に渡って抱き続けてきた「フワフワする感覚」の正体が顕著に表れている。
「フワフワまつり」個人的に「フワフェス」と呼び、共存してきたものは「都会への憧れ」だったのだ。
5年ほど前、ピー子は首都圏へと引っ越してきた。
しばらくの間は、目に映るもの全てがキラキラしていた。
毎日が、「フワフェス」だ。
フワフェス・イベント情報
- 都内を車で走っているとき、青色看板にうわさに聞いていた地名を発見 (渋谷・新宿・六本木など)
- 世界一の朝食と称された「bills」で食事をする
- 東京タワー・レインボーブリッジ・スカイツリーを眺める
- 歌舞伎役者 三代目 市川右團次の住処を妄想する (テキトーな港区のタワマンに、思いをはせる)
- 首都高から、高層ビルを眺める (首都高をドライブすること自体がフェス)
これ以外にも、ちょっとした日常の中にも「フワフェス」は潜んでいる。
先日、仕事で領収書の整理をしていた。
六本木 フンチャラ……
銀座 ナンタラ……
港区 ホニャララ……
目に飛び込んでくる、シャレオツな地名。
「はぁ~~~〜〜っ!」
「祭りだ 祭りだ 祭りだ 大漁祭り♪」
北島のサブちゃん、降臨である。
領収書という名のエサを大海原にばらまいて、都会のオシャレな魚を一本釣りしたくてたまらない衝動をぐっとこらえた。
5年たった現在は、死んだ魚とまではいかないが、鮮度低めの濁った魚の目になりつつあることは否めない。
首都圏に来る前の私は、東海地方にいた。
すっかり方言も抜けて、都会に染まっちまったよ……。
と哀愁に浸っていた、矢先のできごと。
会社に、業者の方がきた。
ぜんぜん染まってないやん、都会になんて!!
細かいイントネーションから、方言まで言葉の壁は高い。
『進撃の巨人』のウォールマリア(50m)を遙かに超える感覚だ。
一刻も早く、標準語という名の「立体機動装置」を装備しなければ危険だ!
車の移動を依頼 ~東海地方編~
「車、まーちょっとまーだーとーてちょ」
訳:車をもう少し前にだしておいてください。
いただき物 ~東海地方編~
「鈴木さんが、どえらげにゃあ量のスルメちょうしたわ」
「やーて、さーて食べよう」
訳:鈴木さんが、ものすごい量のスルメをくださった。焼いて、さいて食べよう。
私の地元の言葉は、もう少し関西弁よりだ。
上記のような名古屋弁?三河弁?を初めて耳にしたときは、通訳を雇おうかと本気で考えた。
しかし、今となっては通訳ができそうだ。
映画「そんなわけあらすか」や「やっとかめ」の制作を考えている名古屋の監督の方々、字幕翻訳のご用命はピー子まで。
みなさん、カンヌ国際映画祭で会いましょう。
夫は横浜出身で、いわゆる標準語を使う。
夫の兄は、それに輪をかけて標準語の中の標準語の使い手だ。
右は愚か左に出る者も、おそらくいない。
キング オブ 標準語!
「そうだね」
なんて言われた日にゃ、ドラマのセリフのように聞こえて、恥ずかしさすらおぼえる。
そうだね……。そうだね……。そうだね……。そうだね……。そうだね……。
しかし、当の本人は大まじめであろう。
決して、格好つけているわけではなかろう。
「あっかーん」とか「メッチャええやん」はその抑揚により、感情を最大限に表現していると思う。
果たして標準語で、感情表現はできるのか?
否 (いな)!!!
今の私では、心の通わないロボと化してしまう。
1日も早く自然な標準語をマスターして、都会に染まっちまったよ……。
と、哀愁を漂わせたいものだ。
これからも私は、頭の中の「フワフェス」を全力で楽しもう。
それにはまず「フワフェス」最大の見せ場であり偶然にも岸和田だんじり祭と同じ、だんじりを猛スピードで旋回させる「やりまわし」をするための、体力作りからスタートだ。
「そうだね」