たそがれ短大生 → 自称バイトリーダー → 東証一部上場企業社員
過去に目覚ましい飛躍をとげた、私。
無論、いわゆるコネ入社だ。
「コネ入社」の記事はこちら
もしも、その時の仕事内容に名前をつけるなら……。
「営業アシスタント」だろうか。
今となっては、それすらわからない。
毎朝、営業所にいる全員分のお茶をいれて、ひたすら配る。
職務を粛々とこなす姿は『プロフェッショナル 仕事の流儀』の主人公さながらである。
オフィス、午前8時30分。
給湯室に、営業アシスタント・ピー子の姿があった。
おもむろに湯飲みをとり、お茶を注いでいく。
所長室のドアをノック。
軽い笑みをうかべながら、あいさつをかわす。
部屋をでてドアを閉めた直後は、あえて無表情だ。
『Progress』スガシカオが鳴り出す♪
部長は猫舌なので、ぬるいお茶を。
経理の先輩は、濃いめがお好みだ。
そう言って、彼女は笑った。
営業アシスタント・ピー子、20歳。
彼女はいま、お茶汲み師として、新たな地平を切り開こうとしている。
引用:『プロフェッショナル 仕事の流儀』風
それから約1年半ほどで、退職した。
顔に泥を塗るとは、まさにこのことだ。
わが社にと、誘って下さった役員の藤川さんは、泥をぬられまくったせいか角質がとれ「つや肌」を手に入れたと、風のうわさで聞いた。
もしそれが事実ならば、我々は「Win-Win」の関係と言えよう。
毎日続くお茶汲み地獄、「お茶汲みの刑」あるいは「ジェンダー・ハラスメント」に耐えかねて退職したわけではない。
高校1年生の時、オシャレな親友の影響で遅咲きながらファッションに目覚めた。
セレクトショップの店員さんに、俺はなる!
お茶汲み職務を全うしていたときも、その気持ちはいつも頭の片隅にあり、ONE PIECEの「ゴムゴムの実」を食べたかと思うほど膨らんでいった。
退職後、セレクトショップの御三家といわれる、衣類、小物、自社ブランド、インポートまであつかうお店で働けることになった。
出社初日、店長に声をかけられた。
それは、当時つきあっていたとてつもなくオシャレな彼氏からのプレゼント。
アンティークの「ROLEX スピードキング」。
手巻きで、絶妙なサイズ感のボーイズサイズ(メンズとレディースの中間サイズ)。
時計パイセン、マジ感謝。
いや、まて。
元彼、マジ感謝か。
またしても実力ではなく、他力で入社。
新手の「コネ入社」と言わざるを得ないだろう。
お店はワンフロアに「メンズ」・「レディース」があり、それが更に「ドレス」・「カジュアル」とわかれていた。
取扱商品で全身コーディネイトするという、鉄のルールがあった。
毎朝、同期入社のくぼっちが店長に呼び出される魔の時間がある。
凍り付く、オープン前の店内。
今なら、完全なるハラスメントだ。
コーディネートハラスメント「コデハラ」だ。
辞書制作関係者の方々、拙者「コデハラ」の掲載を所望いたす。
いらっしゃいませ → らっしゃっせー → せー
(※自分達が楽をするための進化)
と、声をだして接客をしていた私だが、自分がお客として買い物をするときに、店員さんに声をかけられるのは苦手だ。
たまに出没する、見たまんまのことを言ってくる店員さん。
みればわかるハラスメント「ミレワカハラ」はんたーい!!
入り口に「ミレワカ店員出没注意」の看板を立てもらわないと、死活問題だ。
見てるから、わかるっちゅーの。
はっきりいっておこう。
白が眩しいかどうかは、貴君の主観だ。
たしかに「恋は盲目」というが、あなたのひと言で白色のスカートに対する恋は興ざめだ。
辞書制作関係者の方々、拙者「コデハラ」に加え、「ミレワカハラ」の掲載を切に切に願う。